MEOの順位はなぜ日によって違うのか|計測の考え方と数字の読み方
「うちは3位だと聞いたのに、自分のスマホで見たら7位だった」——順位の話でいちばん多い行き違いです。どちらも間違っていません。マップ検索の順位は、人によって違うからです。
順位が人によって違う理由
マップ検索の結果は、少なくとも次の要素で変わります。
- 検索した場所:いちばん影響が大きい要素です。駅前で調べるのと、2km離れた住宅街で調べるのとでは結果が変わります
- 端末:パソコンとスマホで違う結果が出ます
- 時間帯:営業時間中かどうかで表示が変わることがあります
- その人の履歴:過去に見た店が出やすくなることがあります
つまり「うちの順位」という単一の数字は、厳密には存在しません。あるのは「どこで、どの端末で調べたときの順位」だけです。
だから、条件を固定して測る
比べられる数字にするには、条件を固定します。
| 固定するもの | 理由 |
|---|---|
| 検索する地点 | いちばん影響が大きい。緯度経度で決める |
| キーワード | 語が違えば別の競争 |
| 端末(PC / スマホ) | 結果が違うので分けて記録する |
| 測る時刻 | 毎日同じ時間に測る |
この4つを固定すれば、日々の変化が意味を持ちます。絶対値ではなく、変化を見る数字だと考えてください。
「圏外」と「測れなかった」は違う
計測が失敗する日はあります。ここで失敗を「圏外」として記録してしまうと、グラフが嘘をつきます。実際には順位が付いていたのに、落ちたように見えるからです。
計測の仕組みを選ぶときは、この2つを区別しているかを確認してください。RocketReviewでは3回まで測り直したうえで、それでも取れなかった日は「未計測」として分けています。→ 順位を測る
平均順位より、3枠に入ったかを見る
マップ検索では、通常の検索結果の上に3件だけ表示される枠(ローカルパック)があります。ここに入るかどうかで、見られる回数が大きく変わります。
平均順位は、圏外の日の扱い方で簡単にぶれます。「圏外を21位として計算する」のか「除外する」のかで、まったく違う数字になるからです。
これに対して「3枠に入ったかどうか」は白黒がつきます。直近30日で何%の日に入っていたか、という見方のほうが、施策の効果を判断しやすくなります。
順位が動いたときに考えること
順位が下がったとき、すぐに「対策が必要だ」と結論を出すのは早すぎます。まず次を確認します。
- 1日だけの変動か、続いているか:数日単位の上下は普通に起きます
- 全キーワードで下がったか、一部か:全部なら店舗情報側、一部ならその語の競争環境
- 店舗情報が変わっていないか:知らないうちに書き換わっていることがあります(→ 店舗情報が勝手に変わる理由)
- 近隣に新しい競合が出ていないか:自分は何もしていなくても、順位は動きます
3番目は見落とされがちです。順位の話をしているつもりが、実は営業時間が消えていた、というのは珍しくありません。
クチコミと順位の関係
クチコミを増やせば順位が上がる、と断言はできません。順位は多くの要素で決まり、その配分は公開されていないからです。
ただ、クチコミには順位とは別の効き方があります。表示されたあとに選ばれるかどうかです。3枠に並んだ3店のうち、件数が8件の店と120件の店では、押される確率が違います。
順位を上げる話と、選ばれる話は分けて考えたほうが、打ち手が明確になります。→ Googleクチコミを増やす方法
まとめ
- 順位は場所・端末・時間で変わる。単一の「うちの順位」は存在しない
- 地点・キーワード・端末・時刻を固定して、変化を見る
- 「圏外」と「測れなかった」を混ぜない
- 平均順位はぶれる。3枠に入った割合のほうが読みやすい
- 下がったら、まず店舗情報が変わっていないかを疑う
- 順位を上げる話と、選ばれる話は分ける
この記事は、公開されている情報と当社の計測運用にもとづく整理です。Googleは順位の決まり方の詳細を公開していないため、順位が上がることを保証するものではありません。